手作り酵素の作り方続編

コラム

手作り酵素づくり
アイテムの後編です。

手作り酵素づくりアイテムの前半

では仕込みに必要となる道具を
おもに紹介しました。

後編では、仕込み材料として
要となる3つのアイテムを
紹介します。

・上白糖(白砂糖)
・響魂(きょうこん)
・海の精

の3つです。

1つずつ説明します。

その前に、改めて手作り酵素の
立ち位置を確認しましょう。

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手作り酵素の問題提起
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手作り酵素は春と秋に仕込みます。

春は、大地のエネルギーが
植物の若葉や新芽に集まります。

若葉や新芽の成長点を
じっくり見てみてください。

そこには恐ろしいレベルの
生命の躍動があります。

私たち人間は

・菌界
・植物界
・動物界

の命をいただくことで
生命を維持させています。

良質の命をいただくことが
健康を支え、死を遠ざけます。

しかし、私たちを取り巻く
食の近況は惨憺たるものです。

  • ミネラルがほとんどない化学肥料で作られた農薬まみれの張りぼて農作物
  • 種の壁を越えるホルモン剤や成長促進剤まみれの不気味な柔らかさをもつオスの食肉
  • 好気性/嫌気性発酵の過程を飛ばし1日で完成させる偽造発酵食品やエセ発酵調味料
  • 体に不可欠なミネラルやビタミンの代わりに日々摂取する膨大な種類の食品化学添加物

化粧品が肌を傷つけるように、
私たちに手に入る食べ物は腸を汚し
無毒化のために働く寡黙な肝臓を
痛めつけ、汚水まみれの血液を
作りあげています。

最近は有機栽培や自然農法で
作られた野菜も手に入るように
なりました。

自然農法の開祖(1939年ごろ)は
岡田茂吉氏でしょうか。

その根本理念は、

・自然尊重
・自然規範
・自然順応

です。

ドイツでも、ほぼ同じ時期に
バイオダイナミック農法として
ルドルフ・シュタイナーが
提唱しています。

しかし、現状において
自然栽培やオーガニックの
野菜はとても高額です。

また土の力、つまり土壌菌の力が
戦前のレベルに戻るには、まだまだ
長い期間が必要とも聞きます。

ふつうに手に入る食材は
栄養価が戦前のものと比べ
著しく低いのです。

代わりに、化学物質は食品添加物
として豊富に入っています。

オーガニックの食品も
いろいろ取り組まれているけど
値段が高すぎたり質も途上にある。

その代わりに台頭してきたのが
サプリメントなどの栄養機能食品。

市販の酵素ドリンクなども
広告でよく見られます。

でもこれらは、加工の過程で
熱を加えたり、成分の部分抽出を
おこないます。

経済効率優先なので、
実態としての栄養価は
あまり期待できないようです。

食を取り巻く現状は要するに、

・日本の食文化は惨憺たる状況
・良質な食材は金持ちしか買えない
・サプリメントも有効成分にかなりの
ストレスがかかっている

そんな状況のなか、
手作り酵素は考案されました。

手作り酵素は、野に自生している
草から人に有効な成分を引き出す
多様性と調和の世界です。

およそ30種類以上の奏者が集結した
自然界の覇者によるオーケストラ。

なぜなら野草は、まさに自然農法の

・自然尊重
・自然規範
・自然順応

の究極形態だからです。

自然そのものだから。

生き物の成立には、たくさんの
生き物が関わっています。

菌界から植物界にいたる
有効成分をごっそり抽出して
私たちの体にまるごと取り入れる
ことが可能になる──

これが手作り酵素の特徴です。

科学技術やバイオテクノロジーが
どれだけ発展しても、自然界が
与えてくれている復元力や
再生力とくらべたら足下にも
及びません。

だったら、高額な健康商品を
やっきになって追わなくても、
目の前の草から最高の賦活力を
いただいくほうが得策じゃない?

というのが、手作り酵素の
問題提起です。

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手作り酵素に上白糖を使う理由
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では、仕込みに用いる
3つの材料について
お話しします。

上白糖は、白砂糖のことです。

春は野草、秋は穀物、果実、豆類、
根野菜、キノコ類などを刻んで
上白糖と一緒に仕込みます。

上白糖の量は、材料に対して
1.1倍になります。

5キロには、5.5キロ
10キロには、11キロです。

沖縄など亜熱帯地域は
1.2倍というケースもあります。

この比率は、考案者の河村先生が
40年の試行錯誤をへて
到達した値です。

手作り酵素を腐敗から守るために
検証を重ねてたどり着きました。

より濃くする分に関しては、
安全は維持されますが甘すぎて
飲みづらくなります。

55%の糖分濃度。

これが飲みやすさと
安全を考慮した比率です。

この上白糖が、浸透圧で
材料から有効な成分を
引き出します。

浸透圧は、

塩、酒、砂糖を用います。

私たちは新月にハーブチンキを
仕込んだりもしますがこれは
50度を超えるウォッカで
仕込みます。

手作り酵素では、
上白糖を使います。

ハーブチンキの場合、
鋭角的、集中的作用を
狙うものが多いのでお酒で
引き出すことが有効です。

下薬的な扱いですね。

一方、手作り酵素は
常日頃、体に入れながら
健康の源の酵素を貯蓄します。

つまり上薬ですね。

だから飲み過ぎても
比較して許容量のある
砂糖を使って仕込みます。

ここで健康に意識的な人から
糾弾の嵐が雪崩のごとく
押し寄せます。

白砂糖は体に毒ですよ!

はい。

おっしゃるとおり、白砂糖は
そのまま体に入れてしまうと
血液を急激に汚します。

血中のグリセミック(血糖)
指数を劇的に高めます。

その中和のために肝臓や
腎臓は酷使されて、やがて
その機能が破壊されていく。

でも手作り酵素の仕込みでは
上白糖、つまり白砂糖の
利用がマストです。

黒砂糖は使いません。

それは植物からの有効成分を
適切に引き出すためです。

でも安心してください。

白砂糖は、仕込まれた後
発酵のプロセスで微生物に
取り込まれていきます。

発酵という過程に取り込まれ
えもいわれぬ世界をつくります。

だから、上白糖の利用を
遵守してください。

部分的な知識をもちこんで
勝手に換えないでください。

手作り酵素として完成した
糖分は完璧なフォーミュラを
成しています。

これ以上豊富なミネラルまとった
糖分はないと感じています。

上白糖でもお勧めは北海道
すずらん印のてんさい糖です。

国内産の根野菜(白ビート)
から精製した砂糖です。

どこから来たかわからない
砂糖より安心です。

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響魂について
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手作り酵素には、
考案者である河村先生が開発した
「響魂」というのを仕込み時に、
「海の精」というのを仕上げ時に
加えます。

注意:海の精はミネラル塩の
海の精とは異なります。

響魂は、安全性が高い南半球の
昆布を粉末状にしたものに
安全な発酵促進剤を
加えたものです。

仕込み材料を刻んでから
砂糖を合わせるときに
同時に入れます。

これを入れる意味については
海の精についてお伝えしてから
まとめてお話しします。

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海の精について
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海の精は、仕込んだ材料を
樽で約5〜7日発酵させた後、
濾過して液体だけにしたものに
仕上げとして投入します。

海の精や響魂の主原料は
昆布の中に含まれる成分です。

なぜこれらを入れるか?

体に不可欠な必須アミノ酸には
陸で取れる植物には含まれない
ものがあります。

その不足した栄養をカバー
するために開発されました。

海の精には、多種多様な
樹液も含まれています。

陸の精霊である微生物と
海の精霊である微生物が
樹液を介して調和する。

これが河村先生が考案した
手作り酵素の真骨頂です。

ふつうの昆布を入れたら
ダメですか?

とか、

私は昆布はみそ汁で
食べてるので大丈夫です

という人もいます。

それはそれでいいと思います。

昆布をそのまま仕込みに入れたら
腐敗の一因にはなりますが。。

よりよい完全体としての
酵素の雫を求められるなら
ご自身で比べてみてください。

そして、響魂や海の精を
入れたものに「ちがい」つまり
すばらしさを感じとる人だけが
つづければいいと思います。

40年間、不治の病に対して
奇跡を生みつづけてきた
このフォーミュラを私たちは
心から尊重しています。

その事実(歴史)に共感する
人はぜひお試しください。

海の精などを他の市販の
酵素ドリンクと同一視する
人も中にはいます。

でも私の理解では、
まったく異なるものです。

これは、ふつうの生活者と
より良き健康と食文化を分かち
あいたいという河村先生の純粋な
想いを結実化させたアートです。

私は自信を持って
心からお勧めできます。

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