手づくり酵素の視座

手づくり酵素健康法の視点を
私なりに整理してみました。

細かい話はいろいろありますが、
まずは超シンプルにしないと日常に
取り入れるのが難しくなります。

ですから、極限まで周辺情報を
そぎ落としてお伝えしたいと
思います。

要は“自己常在菌の培養”

手作り酵素健康法の立ち位置は
“自己常在菌の培養”にあります。

体内の各器官や皮膚には
固有の常在菌が生息しています。

それら常在菌の数や活力を高める
ことで病が治り、健康が促進される
という考えが基本にあります。

すべての動植物は菌界の微生物に
支えられることで生命を維持
しています。

豊かな森は、豊かな微生物に
支えられています。

自然栽培でつくられた作物の
栄養価が高いのは、土壌に生息する
微生物の豊かさに起因します。

それとおなじように、
人体に取り巻く常在菌を豊かに
すれば、健康が確立されます。

では、どうすれば常在菌を
豊かにすることができるのか?

簡単にいえば、
常在菌を脅かすものを摂取せず、
常在菌が喜ぶものを体に取り入れて
いくことになります。

具体的には以下のものがあります。

常在菌を脅かすもの

基本的に“不自然なもの”
自然界において異物となるものを
避けます。

・食品添加物

・畜産物に投与されるホルモン剤や
 抗生物質

・遺伝子組み換え作物や子孫が
 残せない F1 品種

・加熱調理した食品

それぞれ、超簡単にですが
説明します。

● 食品添加物

現代の食品化学は、どのような
味、臭い、色、形も、人工的に
つくり出せるほどに発達しました。

・異臭が出る食品には良いと
 感じる臭いを添加するために

・異味が出る食品には、
 味を調えるために

・色あせる食品には、
 鮮やかな色を出すために

・形が崩れやすい食品には、
 崩れないように固めるために

スーパーで売られている食品は
残念ながら、保存料、殺菌剤、
着色料、着香料、化学調味料、
品質改良剤など食品添加物
まみれです。

● 畜産物に投与される
  ホルモン剤や抗生物質

スーパーで購入する肉製品。

それがオスか、メスか
あなたはご存知でしょうか?

わたしたちは柔らかい肉を好みます。

ですから畜産用動物には肉を
強制的に柔らかくする
女性ホルモン剤が投与されます。

また、飼育期間の短縮をはかる
ために、成長ホルモンも
飼料に混ぜ込みます。

抗生物質は、家畜の高密度な
飼育(身動きのとれないくらい
狭く暗い中で飼われています)は、
伝染病の温床となるため、それを
防ぐために投与されます。

ホルモン剤や抗生物質は、
種の壁を越えて、私たちの体に
深刻な影響を及ぼします。

消化分解酵素では分解できません。

● 子孫が残せない F1 品種や
  遺伝子組み換え作物

市場に出回る野菜の9割以上が、
この F1(フィリアルワン)の
種から栽培されたものです。

作物を流通させるために極めて都合
がよく人為的に操作されたものです。

自然界ではあり得ない、
かけ離れた品種同志を
掛け合わせて開発します。

遺伝子組み換え作物は、
遺伝子の中へ人工的に他の生物の
遺伝子の一部を組み込むことで、
企業に都合のいいような新しい性質を
もつ作物のことです。

トウモロコシは、ビールや
スナック菓子、コーン油などに、

ジャガイモは、フライドポテト、
マッシュポテトに、

大豆は豆腐、ダイズ油、しょうゆに
といったように、すでに加工食品、
家畜の飼料など、さまざまな形で
私たちの口に入ってきています。

表示義務はありません。

● 加熱調理した食品

海や陸から穫れた生の食品には、
自己分解酵素が含まれていて
消化がスムーズです。

でも加熱すると酵素が
こわれますので、消化に
負担がかかります。

では、常在菌が喜ぶものには
どんなものがあるでしょうか?

常在菌が喜ぶもの──基礎編

・海や陸から穫れたもの
 (なるべく調理しないでいただく)

・海や陸から穫れたものを
 伝統的な技術で発酵させたもの

・運動と睡眠

できるだけ、その季節、その地域で
穫れた新鮮なものをいただきます。

また発酵食品は常在菌を高める
錬金術ですので積極的にとります。

運動は、有酸素運動、無酸素運動が
バランスよく調合された
インターバルトレーニングが
とても有効だと思います。

睡眠はメラトニンの分泌を最大化
させるために漆黒の環境にするのが、
大切だと思います。

常在菌が喜ぶもの──ハイパー編

以上を基本に生活していれば、
自ずと常在菌は活性化され、
健康状態は向上していきます。

でも、より効果的に健康促進を図る
場合には、当サイトでご紹介している
手作り酵素やその他の知恵が
役立つと思います。

まとめ

まとめますと、以下の逆算で
健康が構築されることがわかります。

自己常在菌の活力向上をめざす

↓ そのためには ↓

体内の生化学反応を高める

↓ そのためには ↓

生化学反応の触媒である
酵素の活動をサポートする

↓ そのためには ↓

常在菌を脅かすものを避ける

↓ そして ↓

常在菌が喜ぶものを与える

↓ さらに ↓

常在菌が喜ぶもの
ハイパー編を実践する

以上が、水墨画のように、
可能なかぎり無駄を排除した
手づくり酵素健康法の要約です。

参考記事:
人体と共生する100兆個の菌たち
「ニュートン」2010年11月号より

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